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「脇の汗臭さ」はデオドラント商品で解消する

自分のニオイは「ワキガではなく、汗臭さだ」と判断した人は、これから紹介するケアで、ニオイを抑えることができます。

●入浴・洗い方
基本的にはボディの洗い方と同じです。ニオイが気になるからと皮膚にダメージを与えるような洗い方はせず、石けんのキメ細やかな抱でやさしく包み洗いします。

●日常のケア
日中は、デオドラント商品を使うのが手軽です。デオドラント商品は、商品によってその作用が変わってきますので、自分の求める用途に合った製品を選ぶことが大切です。ドラッグストアで取り扱っているのは、汗を抑える「制汗作用」、ニオイをとる「消臭作用」、細菌の数を減らす「殺菌作用」などをバランスよく組み合わせたタイプが主流です。しかし、それぞれの効果に特化した商品もあるので、「汗っかきだから、しっかりと汗を抑える効果が欲しい」という人は、制汗作用に優れた商品を選ぶなど、目的に合ったタイプを選ぶようにするとよいでしょう。

また、デオドラント商品は、シュッと吹きつけるスプレータイプ、脇に塗りつけるロールオンタイプ、直接塗るペーストタイプなどがあります。スプレータイプは使った時に清涼感があり、ロールオンタイプとペーストタイプは効果が長持ちするといった特徴があります。なお、脇毛の処理をしていない人は、スプレータイプだと毛に邪魔されて成分が皮膚に行き渡りにくいので、塗るタイプが適しています。このように自分の体質やライフスタイルに合わせて、使い分けると効果が期待できます。

「ワキガ」チェックリスト

①白い服の脇の下が黄色くなる
②耳アカがしっとりしている
③親にワキガ体質の人がいる
④毛深くて、脇毛に白く小さなゴミのようなものがつく

これらのチェック項目からは、次のことがわかります。まずアポクリン汗腺から出る汗は、黄みをおびています。つまり、シミができるのは、アポクリン汗腺が発達していることを意味します。耳アカからは、アポクリン汗腺の働きの度合いがわかります。エクリン汗腺は全身に分布していると前述しましたが、唯一耳の中にはありません。

一方のアポクリン汗腺は耳の中にも存在するため、その活動が旺盛だと、耳アカが湿った状態になるのです。さらにワキガは遺伝しますから、両親ともにワキガであれば、かなりの確率で子どもにも受け継がれます。チェックリストの4番目からは、アポクリン汗腺の数が多いか少ないかわかります。

アポクリン汗腺は毛穴の中にありますから、毛が多いということは、アポクリン汗腺の数も多いことを意味します。また、アポクリン汗腺から出る汗は、脂肪やタンパク質を含むため、それらが脇毛にからみつき、ゴミのように見えることがあります。 すべてにチェックが入った人は、ワキガである可能性が高いので、不安に思う人はまず皮膚科へ相談してみましょう。

汗の二オイとワキガの違いはどこにある?

脇の下のニオイには、一般的な汗臭さとは明らかに異なる、すっぱいような、にがいような独特なものがあります。この強烈なニオイが、ワキガの特徴です。ニオイがすると不潔なイメージが持たれがちですが、それは正しくはありません。ワキガはアポクリン汗腺の働きが活発なために起こる現象なのです。アポクリン汗腺から出る汗は、エクリン汗腺から出る汗と違い、タンパク質、脂質、糖質、アンモニア、鉄分などが多く含まれていて、粘性が強く、細菌がつきやすい性質があります。

このアポクリン汗腺から出た汗を細菌が分解すると、強い腐敗臭が生まれ、これがワキガのニオイとなります。アポクリン汗腺はすべての人が備えているものですから、誰もがワキガになる要素を持ち合わせています。それでもワキガになる人とならない人がいるのは、不思議に思うでしょう。じつはワキガは遺伝的な要素が強く、アポクリン汗腺がとても活発な人に限られます。

体質的には黒人、欧米人、アラブ圏の人々などに多く、日本人には少ないようです。脇の下がにおうと悩む人は、汗臭いだけなのか、本当にワキガ体質なのかを見極める必要があります。今まで1日に何度もお風呂に入り、制汗剤をふきつけてもニオイがとれずに悩んでいた…という人は、ワキガ体質である可能性があります。それを見極めるために、次のテストで当てはまる箇所にチェックを入れてみてください。

汗臭さかワキガか、「脇の下の二オイ」は 原因を知ることからはじめる

●脇の下はなぜにおう?
体の洗い方がわかったところで、「とくにニオイが気になる」という指摘が多い箇所を、パーツ別に解説していきたいと思います。体の中で多くの人が気にしている場所といえば、まず「脇の下」のニオイでしょう。程度の違いこそあれ、汗をかいたときにニオイが出やすい箇所ですし、それを示すように脇の下用のデオドラント商品は数多く売られています。

では、なぜ脇の下はにおうのでしょうか。じつは脇の下は、エクリン汗腺だけでなくアポタリン汗腺も発達しているため、たくさん汗が出ます。また、皮脂の分泌も盛んで、タンパク質やアミノ酸、脂質、ミネラルといった細菌(雑菌)の栄養分になる物質もたっぷり。汗そのものにほとんどニオイがなくても、これらの物質と結びつき、酸化・分解されることにより、強いニオイが発せられるのです。

●脇毛が二オイを発生させ、発散させる
しかも脇の下には、脇毛が生えています。脇毛自体には、本来ごくわずかしか細菌は存在しないのですが、汗の水分が湿り気として溜まるため繁殖が進みます。そこで作られたニオイは、毛にからまってとどまり、一方で外部へと発散されるため、とても強いニオイに感じられるのです。実際に、女性に比べて男性の体臭が強いといわれるのも、女性に比べて男性は、脇毛の手入れをほとんどしていないのが一因だといわれています。

また、脇の下は環境的にもニオイの発生しやすい条件がそろっています。脇の下は胴体と二の腕の裏側に挟まれて汗が蒸発しにくい上、洋服にも覆われています。そのため高温多湿となり、細菌の繁殖が進むというわけです。しかも、このように汗がたまりやすく蒸発しづらい場所では、アンモニアや尿素といったニオイ成分までもが凝縮されます。さらに重炭酸イオンが蓄積されて皮膚上がアルカリ性に傾きやすくなります。アルカリ性といえば、悪い働きをする黄色ブドウ球菌たちの好物ですから、いよいよ彼らは活発になって、悪臭をどんどん生み出すことになるのです。

ボディソープよりも「固形の浴用石けん」

まず体を洗う石けんを選ぶなら、「固形の石けん」をオススメします。最近は、香りの強い液体のボディソープがたくさん売られ、おしゃれなイメージから好んで使う人が増えているようです。しかし、ボディソープは皮膚への刺激が強く、皮膚の常在菌へのダメージが大きくなります。石けんやボディソープの成分は、界面活性剤と石けん成分に大別され、ほとんどのボディソープは皮膚への刺激が強い界面活性剤を主体としています。

またボディソープは、ポンプを1回プッシュすると、かなりの量が出てきます。とろりとした液体なので肌ざわりは柔らかく感じられるのですが、体を洗うには多すぎて、必要以上の洗浄成分を体にこすりつけることになるのです。一方、昔ながらの固形石けんは石けん成分が主体ですし、自分がどれくらい使っているかもわかりやすいというメリットがあります。どうしても使い慣れたボディソープがいい場合は、石けん成分主体のボディソープをオススメします。表示をよく読んで、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

「天然素材のタオル」や「手のひら」でやさしく
石けんを選んだら、次は洗い方です。体を洗う時、あなたは何を使っていますか。多くの人がナイロンタオルなど硬めのタオルでないと洗った気がしないといいます。しかし、硬いもので体をこすると、皮脂のとりすぎになり、余分に皮脂を分泌することになるので、綿や木綿などの天然素材にしましょう。そしてこするのではなく、泡で汚れを包み込むようにして洗い、最後は石けん成分を残さないよう流しきるのがポイントです。

①濡らした手に石けんをとり、両手のひらでこすってキメ細やかな泡を作る。
②木綿のタオルか手を使って、泡を全身に伸ばすように洗う。このとき、決してゴシゴシこすらない。
③石けん成分が残らないように、しつかり流す。

ゴシゴシ洗いは体臭を強くする!

体の表面に菌がウジャウジャいて、それが汗と皮脂を食べて生活している…そんな話をすると、「キレイさっぱり洗い流さなきゃ」と、入浴の時にゴシゴシと洗いたくなるかもしれません。しかし、ちょっと待ってください。その洗い方は、かえって体のニオイを強くする可能性があります。

その理由は2つあります。1つ目は、前項で触れた細菌の話と関わりがあります。皮膚上に棲む細菌の種類によってニオイが変わると述べましたが、このとき細菌の優劣を決めるのが数です。たとえば、1億個の表皮ブドウ球菌と1億1個の黄色ブドウ球菌がいたら、黄色ブドウ球菌が優勢となります。しかし、体を洗いすぎると表皮ブドウ球菌が消滅してしまい、さらにエサである皮脂や汗までもなくなるため、勢力が弱まってしまうのです。

一方の黄色ブドウ球菌はアルカリ性を好むため、石けんの洗い残しなどを食べてどんどん繁殖します。洗いすぎが悪臭につながるのは明らかでしょう。また、体を洗いすぎると、肌の乾燥を防ごうとして余分な皮脂が分泌されます。するとそれが悪い働きをする細菌によって分解され、体臭を強めることになるのです。では、どんな洗い方をすれば、ニオイのしない体になるのでしょうか。